時間に余裕ができますと、早速外観のカスタマイズをしまくる今城なのでした;

とりあえず、ねずみちゃんのティーパーティ。
横にいるお茶箱入りのねこちゃんもとぼけたいい顔をしています。

本日は、車で三宮まで出かける予定。
いまが5:42なので、あと3時間後くらいには出発です。
時間が出来ても、早起きグセは変わりませんが、まもなく次のお話に入りますので、
これはこのままのほうがいいかも。

昨日は寝る前に
上橋菜穂子著「獣の奏者」外伝 を読みました
本編はものすごく入り込んで読んだ分、読後がつらくてかなり長期引きずってしまったので(面白くなかったわけではなく、その反対にのめり込み過ぎました)警戒しつつ手に取りました。
(だって、やっぱり読みたい。イアルとエリンの同棲生活と知ってしまうと、もうダメです)
「刹那」というタイトルの付いた作品。
エリンの旦那様イアル視点のお話です。
これを読むと、ふたりの馴れ初めからジェシという息子さんを出産するまでがわかります。
うう……やっぱりこのふたり、わたしはものすごく好きです。
彼らの結末を知ってるだけに、つらいのですが、よけいにふたりが愛しいです。
このお話に「刹那」とタイトルをつけたのもまた……。
予期したとおり、このふたりが心に食い込んで離れなくなったようです。
困ったなあ。
そのためか、昨日は逢いたくても逢えない人の夢まで見てしまいました;
書籍の力って大きいですね。
それをしみじみ感じました。

そして、こちらと同じ本に収録されていた「秘め事」
これはエリンの師であり、上司でもあるエサルの日常を通しつつ、若き日の思い出が綴られる構成です。
著者は長年大学で教授をされておられるためか、学内の様子や人間関係がことのほかリアルです。
エサルは聡明で、いろんなことがわかっていて、なのに純真で、温かな心根の持ち主で、気短で、乱暴で、理想家で、奔馬のようでいて、知恵をめぐらすこともできる、非常に魅力的な人柄です。
彼女にもエリンと同じようにさまざまなしがらみがくっついていて、自分の恋心を成就することはできませんでした(また、自らも最初からそれをあきらめ、結局手放してしまいますが)。
でも、エサルが平気なわけもなく、心を痛ませながら、葛藤しつつも徐々に自分を取り戻していくそのさまを読んでいると、わたしも彼女の学び舎にいて、心配しつつ見守っている同僚気分になりました。(いや、同僚と言うのはおこがましいので、学食のおばさんか、用務員さんレベルな感じで)

そして、最後の掌編「初めての……」
これはエリン視点で綴られる利かん気なひとり息子ジェシとのやりとり。
育児って大変ですよね;;が第一の感想でした。
エリンがよそ様の息子さんと、自分のとこのと比べてため息をついたり、でもやっぱり可愛いジェシに振り回されていたり。
イアルとエリンが、いかにもご夫婦らしい会話を交わしているのを読むと、ほのぼのした気持ちになります。

著者も語っている通り、このお話は児童文学にしては読者層高めな内容。
『人生の半ばを過ぎた人へ』向けた内容かもしれません。
ですが、年齢にかかわりなく優れた文学作品は人の心を打つような気がします。

えと。
読後まもないので、なにやら熱く語ってしまってちょっと恥ずかしいのですが、本当に心に食い込むいいお話でした。

と、書いてるうちにもう6:28です。
これから朝の支度をして、掃除して、車で出かけてまいります。
お盆の帰省ラッシュがピークを迎える今日、明日。どうぞ、皆さまもお体に気をつけて。